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連載にする気はないのですが、
この燃え(ガン表)をどうにかしないとオフの仕事が進まないので、
はき出し中です

*ガンドラさん擬人化。もう擬人化デフォ状態!
*CPっぽさ0


ガンドラさんが相手の時は、表が積極的になることが多いかな・・・



目覚めると、遊戯は光の中に居た。

「あ、朝・・・?」

待ち焦がれた朝に胸が弾む
この部屋が自分の部屋であったら、どれだけ素晴らしかったことか。

木造の小奇麗な部屋だった。

フローリングの床、真っ白な壁、
高い天井、質素な照明。

お洒落な別荘という印象は、
外に見える森によってである。

こういうペンションがありそうだな、なんて思いながら布団から出て、
窓の外を覗き込む。


外には、昨日の男が辺りを見回しながら立っていた。


遠目から観察してみた。
身長は、180を越えてそうなほど高い。
細身に見えるけど、肩幅は結構がっちりしてて、頼れるかんじ。

その長身に映えるのが、黒のロングコート。
かかとが辛うじて見えるくらい長い。
肩には宝石みたいなものが埋め込まれていて、ちょっとカッコイイ。

コートの下は白いシャツと、革のズボン。革の靴。
足が長い・・・羨ましい。
真っ赤な、ルビーのような石のペンダント、というかループタイをしている。
なんだか貴族っぽい感じがする。

だけど、真っ黒の髪は、
整ってるのかボサボサなのかよくわからない。

顔は端整。
所謂イケメンだと思う。交差点ですれ違ったら何人か振り向くくらい。
ただ、すごく無愛想というか表情がないように見える。
いつでも怒っているような、暗いような、そんな顔をしている。

そして、
真っ赤な瞳。
カラーコンタクトを入れたってこんなに綺麗に赤くはならない。
血のようでもない、不思議な赤。
その目を見ていると、考えたくないことを考えてしまいそうになる。


「観察して何かわかったか。」

窓越しに見ていただけなのに、見ているのがばれたらしい。
遊戯は慌てて窓を開けた。

「え、えっと・・・」
「よく眠っていたようだな。」
「は、はい・・あの、」
「眠れるようなら大丈夫だろう。」

男はさっと屋敷へ戻ってくる。
この様子は、堂々としていながら影がある。

遊戯のいた部屋は1階だったようだ、
すぐに玄関が開く音が聞こえて、廊下へ出てみた。

なんだかわからないが、
このよくわからない一見平和そうな世界で、
頼れるのがこの男だけだということをうっすら感じ取っていたからか、
とりあえず早くあの男のそばに行きたいと思ったのだった

男は食卓(と思われるところ)にあったピッチャーから逆さにしてあったコップに水を一杯注いで、
遊戯に差し出した。

「変なものは入っていない。気休めにでも飲んでおけ。」

変なものは入っていないと断ること自体が怪しいのだが・・・
「お前を殺そうと思ったら、助けたりはしないだろう。」
「それもそうだよね・・・。」

この男は命の恩人なのだ。
そして、これからもたぶん世話になる気がする男だ。
挨拶はしっかりしておきたい。
「そう、公園で、助けてくれてどうもありがとう。」

遊戯は親から教わったように丁寧に礼を述べた、しかし、
「礼などいうな気持ちが悪い」と一蹴された。
「え、え??」
礼をいって嫌がられたことなどなかったから、この反応には驚いた。

「で、でも・・・」
「俺はお前を助けるために剣を抜いたのではない。
結果的に助けることになったまでで、
お前が誰だろうが、とりあえず人間に犠牲者を出すわけにいかなかった、それだけのことだ。」

悪い人ではないようだが、
かといって好意的でもないようだ。

遊戯がコップを持って立ちすくんでいると、
朝食でもとるか?とコートを脱いで、キッチンへ消えた。

この男のことが、さっぱりわからなかった。
だがもっとわからなかったのは、
この男にやたら興味を示す、自分自身だった。


数分後、遊戯はすっかり食事にありついていた。

トーストに紅茶という、イギリス人的朝食だった。
あまりの人間らしさに、魔界?なにそれ、といった気持ちになる。
魔界とか何とか言って、
本当は人の世界でなんじゃないかと。
しかし、昨日のあの青白い腕を思い出すと、
背筋に悪寒が走るのは、昨日のそれが夢でなかったことの証だ。

「俺は外に居る。何かあれば来い。」

何かあれば、というのは、
質問でもよいのだろうか。

聞きたいことが山ほどある。

何を聞こうかと、頭の中を整理しながら
紅茶を飲み干した。

「・・・お皿は洗った方が・・・いいよね。」

勝手なことをして怒られるかもしれないが、
調べてみたいことがあったのだ。

キッチンと思しきところへ皿を持って入っていった。

「やっぱりキッチンだ・・・」

男の1人生活とは思えないほど綺麗なシンクで、
とりあえず皿を洗い、皿たてらしきところに立てた。
ぱっと見たところ、鍋やフライパンにはコゲ1つない。
そして、なんとビックリ冷蔵庫まであるではないか。

「・・・中身・・・見たら怒られるかな・・・」

変なものが入っていたらどうしようか。
不安もあったが、思い切ってあけてみた。

中にあったのは、腐りやすい乳製品と、・・・それだけである。

「食べ物が、ない。」

見なかった不利をしてそっとドアを閉めた時、
冷蔵庫の上にあったかごにパンが置いてあるのが目に入った。
おいしそうなフランスパンもある。

「えっと・・・この人は・・・」

パンしか食べない、ということだろうか。
いや実はこれから買出しに行くのかもしれないじゃないか。
そうだ、うちの冷蔵庫だって何時も一杯というわけではないし、と考えているうちに、
自宅の冷蔵庫の安否が気になった。

そうだ、停電になったではないか。
なのに何故目の前の冷蔵庫はついているのだろう。
復旧したのだろうか、
それとも、ここが完全に別世界だからなのだろうか。

それから慌てて寝ていた部屋に戻って携帯電話を手に取った。
電源を入れるが、やはり圏外だ。
「やっぱり、違う世界なの・・・?」
別の世界など、ゲームの中でくらいしかいったことがない。
そんな空想の世界に、いま自分が居る。

携帯の電源を切ってから、辺りを見回した。
自分の家にもありそうな机、タンス、本棚。

遊戯にわかったことは、
何を調べようが、
何もわからないということ。


遊戯は潔く、男の元へと向かった。


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次で終わり(のはず)



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てすと 2010/08/17(Tue)18:26:57 編集
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