少しシリアス展開から普段の調子に・・・
*社長の妄想大爆発!
・・・注意書き思いつかないので、何かあれば後で・・・
次で終わります、今度こそ終わります
どうしたというのでしょう。
弟が無事に遊戯を見つけ出したお陰で、
こうして直接会うことが叶いました。
だが大問題が発生したのです。
「(なんだこの可愛い生き物は)」
自分が殺すつもりだったこの少年は、
予想以上に可愛い生命体でした。
階段を上ってきて、
不思議そうに恥ずかしそうにこちらを見ている仕草は、
海馬瀬人の心を擽ります。
「よく来たな。」
「は、初めまして・・・。」
瀬人はいたって親切な男を演じ、遊戯を椅子へといざないました。
どこか悲しそうな顔をしているのが、いたたまれなくて、
その上本当に可愛い声で喋るので
本当はこんなはずではなかったのですが、
瀬人は優しく語り掛けます。
「どうかしたのか?悲しそうな顔をしている。
折角の美しい顔が歪んでしまっては、勿体無かろう。」
「やめてください、そんなお世辞は・・・。」
遊戯は悲しみに暮れ、瀬人の顔も見ようとしません。
「顔をあげてくれ。」
おずおずとあげられた顔は、なんとも愛らしく、
紅色の頬を一筋の涙が伝います。
「なぜ泣いているのだ?」
瀬人は遊戯の隣に座って、涙をぬぐってやりました。
「ボク、今日結婚しないといけないんです。」
「結婚するのが嫌なのか?」
「結婚は、仕方が無いと思ってるんです、ボクを育ててくれた皆がそれを望むなら。
でも、今日は、今日は大切な人が遊びに来る予定だったんです。」
「(大切な人だと・・・!?)それは誰だ?」
遊戯は首を横に振ります。
遊戯に大切な人だと?それは許せん。瀬人は、
すっかり遊戯を気に入ってしまいましたので、
遊戯に自分以外の男など論外だったのですが、
今の遊戯ではそれを受け入れてはくれないようです。
瀬人はパズルを取り出しました。
「遊戯、このパズルは夢を叶えるパズルだ。」
「夢を・・・もしかして、ボクの夢に出てきたのと同じ・・・!」
解いた時、夢が叶うパズル、何度も夢でみたそれです。
しかし実際は、遊戯を死へ誘うパズルです。
遊戯があの男と再開できることを願って、そのパズルにとりかかりました。
解き終わった時は、遊戯の命が終わる時です。
「(まあいい、俺の魔術で蘇らせてやる。)」
とりあえずその、遊戯にとって大切な人とやらを、遊戯から引き剥がす必要があります。
ついでに王室への恨みも果たしたいですし、有言不実行にはしたくなかったのです。
瀬人の技術を持ってすれば、遊戯を蘇らせることなど簡単な話。
王家への復讐を果たし、大切な人を抹消した後に、
KC城と知られる彼の自宅で、
遊戯と楽しいセカンドライフを送ろうという魂胆です。
嫌がる遊戯を口説くのはさぞたのしいことでしょう。
『瀬人様・・・。』
『どうした遊戯。昔はあんなに嫌がっていたというのに。』
『あれは昔のこと。今のボクは瀬人様のモノ・・・』
「(可愛いヤツめ)」
将来の姿を思い描いて、ニヤニヤしていたのですが、
目の前で悪戦苦闘している姿もたまらずに、
瀬人はそれを阻止するが如く、遊戯を口説きます。
「それにしても、お前は本当に愛らしいな。」
「そ、そんなことないです。」
「その頑なな態度も酷く好みだ。清らかな瞳に俺が映っていないのは寂しい限りだ。」
「恥ずかしいこと言わないで・・・。」
「恥ずかしいか?事実しか言っていないのだがな。
お前の指は、家事などしていないようだ、白くて細くて、不器用なのか?」
遊戯のパズルを持つ右手をとりあげて、
その手の甲にキスを送ります。
遊戯は男の視線にどぎまぎしながらも、パズルを着々と組み立ててゆきました。
夢の中で何度も挑戦したのです。
いえ、それだけではありません、
あの人に会いたいと思う気持ちが遊戯の集中力を高めました。
「あ、あと1つだ・・・。」
夢では此処までしか知りません。
それもそのはず、遊戯は此処で死ぬのですから。
瀬人はこの可愛い人を蘇生させるとはいえ、殺してしまうことに僅かな罪悪感を覚えながらも、
とりあえず、王家への復讐完了→あの人を発見し抹消→遊戯蘇生→ハネムーン という
計画を改めて確認していました。
「お願い・・・ボクの願いを聞き入れて・・・!!」
最後のピースをゆっくりと嵌めました。
† † †
「嫌な予感がするんですけど・・・。」
マナは遊戯が1人になったドアの前をウロウロしていました。
落ち着きのない弟子にマハードは眉間に皺を寄せます。
「何がだ?アテム様が遊戯様を拒否して遊戯様が傷つくとでもいうのか?」
「それは大丈夫だと思うんですよ。」
「そうだな。俺がアテム様であれば跪いてでも結婚してもらう。」
「そうですよね!」
傍目に見ていたセラエノは、
そんな感情で遊戯を見ていたのかと思うと、
どっと疲れが出ました。
結婚式が終わって、遊戯が落ち着いたら1日でも休暇を貰って図書館でゆっくり読書でもしたいと
思っていました。
落ち着かない3人の背に、寒々しい気配が漂います。
「何者!?」
慌てて振り向き、一同顔を見合わせてから、
遊戯の部屋へと入ってきました。
「遊戯様?遊戯様!?」
「遊戯さまが、消えてる!?」
「何時の間に脱出イリュージョンを取得されたのか!プリンセスだけに!」
「お師匠様、流石に違うと思います。」
思考回路が完全に停止したマハードを他所に、2人は
恐る恐る部屋の奥へ進んでいきます。すると。
「マナ・・・暖炉が・・・。」
暖炉には階段が見えました。
「変わった暖炉ですね。」
「普通階段はないですね。」
「そうだよね。」
「・・・。」
「・・・?・・・!!お師匠サマ!階段がおかしいです!」
「(おかしいのは階段ではなく暖炉では?)」
「本当だ、階段が・・・行くぞ!」
いずれにせよ遊戯が行ってしまっただろうということは予想できたので、
3人はためらうことなく階段を上ってゆきました。
「遊戯様あああああ!」
「遊戯さまー!!」
駆け上がると、薄っすら明るくなっているのが見えます。
人の気配も感じ、慌てて昇りきると、
「フン、遅かったな。魔術師共め。貴様等と会うのは16年ぶりか。会いたくもないがな。」
「海馬瀬人・・・!?何故ここに・・・!!」
「愚問だな。」
そうです、愚問です。
16歳の誕生日に遊戯が死ぬと呪いをかけたのは、間違いなくこの男です。
「遊戯様を返して下さい!」
「返して欲しいか?」
如何にも悪人面で笑いながら、愉しそうにいうのです。
「あの双六の孫だというのに、酷く可愛く純粋育ったものだな。
元々女として生まれるだけのことはあったか・・・。」
「くっ・・・!」
「貴様等は遊戯を哀れだとは思わないのか?男と結婚だぞ?
好きで男に生まれたわけでもなく、好きで男と結婚するわけでもない、
その上、相手の男に嫌がられ拒否され、傷つくことだろうな。」
「・・・。」
「貴様等はそれを知りながら、遊戯をただまっすぐ育てることしかしなかった。
遊戯がこれから受ける苦痛を、予想できたというのにそれを放棄した。
可哀想に遊戯・・・俺は純朴はお前が傷つくことを知っている
それならば、潔く
死んでしまったほうが遊戯の為というものだ。」
瀬人がマントをはためかせると、
足元には丸く転がっている遊戯の姿がありました。
「遊戯さま!!」
マナが駆け寄ろうとしますが、瀬人はそれを許しません。
「どいてください!」
「そういかんな。」
「貴様の穢れた手で遊戯様に触れることは許せん。」
マハードが進み出て、瀬人と対峙しました。
「所詮攻撃力2500のヒヨッコめ。貴様に何が出来る。貴様など俺の攻撃力3000の青眼で吹き飛ばしてやる。」
確かに瀬人はマハードでは叶わぬ相手です。
しかし、まざまざと瀬人の手に遊戯の亡骸を渡すわけには行きません。
「(私の攻撃力は3500・・・)」
セラエノは対峙する2人の間を裂くように、
一撃かましてやります。
3500の攻撃力に流石に怯んだ瀬人の足元からマナがさっと遊戯を引き寄せて、
何とか遊戯を取り戻しました。
「(クッ・・・まぁいい、後で取り返せばいいか・・・)」
瀬人はさっと後ろの退いた後、
「貴様等が使命を果たせなかった現実は変わりはしない。
首をはねられる覚悟はしておくんだな!」
そしてワハハハと笑いながら、すっと姿を消してしまいました。
とりあえずこのままでは騒ぎになります。
3人は人の出入りが無い塔の最上階にある展望台まで遊戯を連れて行って、
そっと寝かせました。
気味の悪い沈黙が訪れます。
「遊戯さま・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
マナは遊戯の体を抱きしめてグスグスと泣き出してしまいました。
「マナ、泣いている場合ではない。お前は遊戯様の聖誕祭の時のことを忘れたのか?」
「え・・?」
「遊戯様は亡くなられていない。ただ眠っているだけ・・・。」
「まさか、」
-「遊戯様、あなたは決して海馬の呪いに屈しません。
-16の誕生日、あなたの元に訪れるのは死ではなく、深い眠り。
-そして本当に愛するものの口付けで、目を覚ますのです。」
「まさか、そこまで考えて・・・。」
「そこまで、というか、あの時はそうするほかなかったですから。ですが、安堵してはいられません。
遊戯様にとって愛する者が居なければ、遊戯様は目覚めないのですから。」
「ならば此処は私が・・・。」
「お師匠様・・・??」
「冗談だ。・・・だが遊戯様の愛する者・・・?」
森で育った遊戯に、愛する者などいるのでしょうか。
「せいぜい我々3人か、リス、ウサギ、クリボー辺りしかいないと思うのだが。」
「うーん・・・でも・・・あっ!」
マナは突然大声を上げて、頭に豆電球などつけています。
「遊戯様、今日、なんだか森で人と会ったって言ってませんでした?
今日は駄目だーっていったらすごく悲しんでいて・・・。」
「夕方水車小屋に来ると言っていた・・・?」
「そう!」
「あれだけ遊戯様がワガママを言ったのは初めてです。
もしかするともしかしますね。」
陽は沈み始めています。
「ならば決まりだ、今すぐ水車小屋へ行き、その『あの人』を連れて来るぞ!」
魔法使い3人は勢い良く飛び出していきました。
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確か、曖昧な記憶では、
魔法使い3人は暖炉の階段のシーンで、
育ててきた名前で呼ぶんですよね・・・
駄文では遊戯で呼んでいますが;
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