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まさかのしんでれら

リクエストに応じまして、
初宿主
獏表です

ムズイな・・・


黒め?です

電波ではないものを目指しましたが・・・;;


シンデレラって何それ?な感じで
むしろ、「お前だれだよ」って感じですかね・・・


王様変態注意?

今までの「しんでれら」
しんでれら(前)※前提※
分岐(後編)
正規ED(闇表)
邪道ED(海表)
誘拐ED(バク表)





「辛勝というところか・・・。」
「うわー・・・やっぱり勝てないなぁ・・・。」

噂に聞くだけのことはあった。
優勢だった遊戯の前で皇子は華麗にコンボを決めて、
戦況をひっくり返し、そのまま勝利を収めたのです。

「決闘者の血がこんなにも騒いだのは久しぶりだ。
楽しい決闘だった。」
すっと差し出されたてに思わず応じて、握手をします。
背丈と華奢な体には不釣合いなほど確りとした手に思わず嫉妬しそうになってしまって。
今こそ手袋をしていますが、
その手は家事でボロボロであって、
毎日酷使しているというのに、ひょろひょろで頼りなくて、
なのに何故皇子の手はこんなにも頼りがいのありそうな手なのでしょう。

「(いいな・・・。)」

もし自分がもっと背が高く声が低く男らしければ、
こんなドレスを着させられることもなく、
もっと正々堂々としていられたのではないかと思いさえするのです。

「(でも・・・こんな性格じゃ駄目だよね。)」

自分の不甲斐なさに可笑しくなって、クスリと笑うと、
不意をつかれてすっと引き寄せられました。
驚き顔をあげると、端整な顔がそこにあるのです。

「今日のお目当ては決闘だけなのか?」
「え、あ、」
「俺が決闘を受けたのは、決闘者の血が疼いただけじゃないんだが。」

何を言っているのか遊戯はさっぱりだったのですが、
顎をくいっと持ち上げられると流石にわかりました。

「(ボク、女だと思われてる・・・!?)」

思えば当然のことです。
背丈も低く、声も高めで男というよりは少年ですし、
何といっても遊戯はドレスを纏っているので女のようです。

ですが、いくら女に見えるといっても、
まさか自分に白羽の矢が立つ訳もありませんし、
二度と顔を合わせることもないでしょうし、
此処で正直に男だと告げて大問題になるのも怖いものです。
しかしいくら向こうが気づいていないからといって、
流石に皇子が男とキスしそうだなんて、
遊戯も考えられません。皇子は想像もしていないでしょう。

気分を害するかと思ったのですが、
いっそ嫌われた方が向こうの為です。

遊戯は顎に添えられた指からさっと逃げて顔を背けますが、
様子が気になってチラリと振り向いてしまいました。

・・・それがいけなかったらしく。

案の定、皇子は一瞬驚いた様子をしたのですが、
その後ニヤリと笑って、追い討ちをかけて来ました。

「軽くない方が俺好みだ。」
「そ、そういうわけじゃなくて!」
「恋人でもいるのか?」
「いないです。ってですから・・・!」

否定の言葉など、どうやら無能で、
逃げ場のない遊戯をゆっくりゆっくりと追い詰めてきます。
「ボ、ボクなんかよりも・・・ほ、ほら皇子様、広間へ行かないと、
皇子様に会いたがってる人が一杯いるし・・・!」

遊戯が何とか言葉を繕って逃げようと試みると、
皇子はフッと嫌な笑い方をして、
「そうだな、妙な期待をさせる前に、
もう花嫁を探す必要などないと伝えてくるべきか。」
「え、ち、違」

遊戯が反応する間もないほど素早い動きで皇子は遊戯を捕らえ、
そっと耳元で囁きました。

「意地でも手に入れたいものというのはあるものだ。
たとえ、厭い続けた権力に頼ることになってでも、な。」

此処で暫く待っていてくれ、話をつけてくる、と
皇子は遊戯の手にキスをしてから、
早足で広間へと戻っていきました。

大変です。
遊戯はさっき自分が男だと伝え損ねたことを後悔しました。

「に、逃げる・・・?で、でも、見つけられたら・・・、ど、どうしよう・・・。」

遊戯はソワソワして、しかしそろそろヒールが限界で、
思わず靴を脱いで近くのベンチに座り込みました。
「ど、どうすればいいんだろう・・・。」
焦っては何も思い浮かばないどころか、何も考えられなくなってしまいました。

そして頭を抱えていると、
「こんばんわー。」
と、急に声をかけられてビクリとし顔をあげると、
皇子でも何でもない青年が立っていました。

「あ、こ、こんばんわ・・・。」
「となり、いいですか?」
「は、はい・・・。」

どこかあっけらかんとした青年は失礼します、と椅子へ座り、
その手にはワイン(だと思う)を持っていました。

「男の人・・・。」
「え?あ、ああ、今日は女の人ばっかりだから、珍しいのかな。」
「そ、そういうわけじゃないんですけど。(ボクも男だし・・・。)
今日は何かあって来たんですか?」
「ほら、今日はご馳走が出るっていうからね。それで来たんだ。」

青年の着ているものは普通のスーツで、

「(ドレスの必要はないじゃないか。)」

思わずあの謎の男を恨みたくなります。
文句を言えないとは解っているのですが。

「1人で?」
「うん。そうだよ。変かな?」
「そうじゃなくって、いいな・・・羨ましいな・・・。」

つまるところ遊戯に一人で来る勇気があればよかったのです。

「羨ましい?」
「だって・・・ボクにもそんな勇気があればこんな事には・・・。」
「?何か、あったの?」
「・・・ちょっと、大変なことに・・・。」
「僕でよければ聞くよ?」

相談するのは怖かったのですが、
しかしこのまま1人で考えていても良案が思いつく気などしなかったので、
思い切って相談したのです。

自分が男であって、何故こんなカッコをしているのかや、
皇子が勘違いしたままだということを。

「勘違いされても可笑しくないくらい可愛いし、仕方が無いよ。」
「仕方が無いって、ってその前に、可愛い!?」
「うん。」
「・・・からかわないでよ・・・。」
「それはそうとさ、どうするのかで悩んでるんだよね。」

遊戯はコクリと頷いて俯いてしまいました。
精神的にだいぶ疲れていて、
色々投げやりです。

伏せた時の睫や顰む姿が美しいのは何も月光のせいだけではないと、
青年は知っていました。

「じゃあ、逃げようか。」
「に、にげる!?」

ばっと顔をあげて、様子を窺いますが、
さっきから青年は「特別なことなんか言ってないよ」という顔をしています。

「で、でも、見つかったら・・・。」
「この国から逃げちゃえばいいんだよ。」
「国って!?」
「僕と一緒に来なよ。」
「?」
「あ、僕この国の人間じゃないんだ。隣国から遊びにね。」
「スケールの大きな話だけど・・・でもボクには家族も居るし。」
「どうせ下働きとかさせられたんじゃないの?」
「!?そ、そうだけど、なんで・・・!?」
「勘だよ。さ、逃げるなら今のうちだよ。」

青年は遊戯の手をとって連れて行こうとしました。
「でも・・・。」
「まぁ彼はちょっとやそっとで諦めるような人間じゃないし、
人を踏み倒してでも手に入れるのは気分が良いとか考えるような人間だから。」

それはもっと拙いのではないか?

「なにかあったらその時は僕が一緒に改めて解決策を考えておくよ。
君の家族にも連絡は取るし、ほとぼりが冷めるまではさ。」
「そうだよね、落ち着くまで隠れてれば・・・。」
「ね?さ、行こう!」

そう、青年は遊戯の手をとって、
自分が見張っているうちに庭園にある階段の下の馬車へと乗るように言って、
遊戯を先に行かせました。

遊戯が階段を降りていくのを確認してから、
ひらりと業とカードを落としました。

「追ってきなよアテム。いいものを見せてあげるからさ。」

その時の笑みを遊戯は知る由もありませんでした。

遊戯が乗ったのを確認すると青年もまた馬車へと乗り込み、
そのまま走り出しました。

「ご迷惑かけてごめんなさい。」
「いいよ。気にしないで。僕も暇だったしね。」

海馬君の行動を探ってたら丁度見つけて、
とられちゃうのは悔しいしね、と、
意味不明な独り言を呟きましたが、
それは丁度鳴り出した12時の鐘の音でかき消されていました。

鐘が鳴り終わると、
皇子は漸く部下を連れて見つけた花嫁の待っているはずの場所へ戻ってきたのですが、
姿などあるわけがありませんでした。

探しても見つかったのは、カードだけ。
「ガンドラ・・・あの人・・・。」
「皇子?」
「何処までも可愛いものだな。手に入れたときの悦びもひとしおというところか。」

そうふふっと楽しそうに笑いました。


遊戯にとっての災難は此処から。



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初宿主にして玉砕。

リクエストに応じられた気がしないのですが、
お許しください;;;





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